平成30年10月2日(火)山下法務大臣初登庁後記者会見の概要
死刑制度に関する質疑について
【記者】
死刑の執行についてお尋ねします。今年7月にオウム真理教事件の執行があったところですが,大臣の死刑執行に臨む姿勢について教えてください。
【大臣】
死刑制度の存廃は,我が国の刑事司法制度の根幹に関わる重要な問題であると承知しています。国民世論に十分配慮しながら,社会における正義の実現等種々の観点から慎重に検討すべき問題であるということ,これが基本的なスタンスです。
国民世論の多数が極めて悪質,凶悪な犯罪については死刑もやむを得ないと考えており,そして,多数の者に対する殺人や強盗殺人等の凶悪犯罪がいまだ後を絶たない状況等に鑑みると,その罪責が著しく重大な凶悪犯罪を犯した者に対しては,死刑を科することもやむを得ず,死刑を廃止することは適当でないと考えています。